塩化金(III) 酸ナトリウムを増感剤とするN-ビニルカルバゾールの光重合
作者:重夫 田附, 道彦 浅井, 誠三 岡村 · 年份:1969 · DOI:10.1246/NIKKASHI1898.72.8_1841 · 被引用次数:1
塩化金(III)酸ナトリウム(AuIII)を増感剤としてN-ビニルカルバゾール(VCZ)はニトロベンゼン中で迅速なカチオン光重合がおこる。単色光照射装置を使用し重合速度(Rp)について,254,313,365,437,548mμの波長依存性を求め,さらに437mμの光照射下の速度論を検討した。Rpに関してつぎの関係がえられた。Rp∝I00.46[AuIII]00.50[VCZ]exp{-k/2[VCZ]0} I0:入射光強度,k:定数重合系に存在する4種の光吸収種のうちAuIIIに分配吸収された光量子(IAuIII)のみが重合開始に有効としBeerの法則にもとづいてIAuIIIを算出し同時にRp∝I1/2AuIII・[VCZ]と仮定して上の異常な速度式を解釈した。kに物理的な意味を与え,吸収スペクトル測定によりその妥当性を示した。また重合機構について簡単な考察を加えた。